昨日は懐かしい人と再会できました。
「先生、今広島に里帰り中なので後ほどお店に寄らせて
頂いていいですか?」と電話がかかり、京子さんが
4月から小学生になる上の息子さんと一緒に尋ねてきて
くれたのです。
彼女との師弟関係(?)は1年間だけだったのですが
年賀状は長年途切れずやり取りしています。
二人の気持ちは一気にタイムトリップ!
出会った時は中学生だった京子さんが今では立派な
2人の坊やのお母さんなのですから、なんだか不思議な
気分です。
今は息子さんが通う小学校も家から見渡せるほど
のどかな田園風景が広がる場所にお住まいとか。
素直で無邪気でとても瞳の澄んだ息子さんでした。
母である京子さんは子育て真っ只中で大変でしょうけれど、
親子で過ごす時間を、楽しんでもらいたいな~と思いつつ
2人並んで傘をさして帰っていく後姿を角を曲がって
見えなくなるまで見送りました。
私も子供が1歳と4歳の時この仕事を始め、リアルタイムで
こどもの食器や食卓にまつわることは気にかけてきました。
当時選んだお茶碗やお皿は割れずに残っています。
久々にひっぱり出したお皿に娘が
「これにお母さんが○○を盛ってたね。」と反応したり、
うつわと共に家族の思い出もよみがえります。
そしてこのたび久々に巡り合いました。作り手の優しさと
思いやりがあふれる『こどものココロを育てるうつわ』に。
26日からの『えほんとうつわの春咲展』にてたっぷりと
ご紹介いたします。
しかもうつわの作家さんは会期中5日間を通し会場に
詰めてくださる事になりました。皆さん中根さんとお話に
いらしてくださいね。お待ちしております。
〈作者のことば〉
おかあさんとこども=ちいさい人たちの食とのかかわりを
あたたかく楽しいものにしたい。
そのお手伝いをするための道具、そー思もてつくりはじめた
「母と子の絆」シリーズです。
家庭の食はいのちを養う糧やと思うねんけど
その家庭の食の風景はゆらいでる。
でもまだちいさいヒトたちの感性がやわらかいうちに
あたたかい食卓の記憶を用意してあげるのは
今もこれからもダイジな親のツトメ。
食の文化とあるべき家族の形=愛の伝承やと思います。