あとりえしおんには梅も桜も咲いています。
といってもうつわの文様です。
この文様は描いてあるのではありません。
まず磁土に釉薬を練りこんで何色かの色土を作り
それを重ねたり、縦横に組み合わせたりして
様々な文様をつくります。
(金太郎飴や市松柄のクッキーを思い浮かべて
みてください。
飴やクッキー生地自体が模様になっている状態と
似ています。)
↑技法に詳しくない方も、このように説明すると
納得し「うつわでこんなことが~!」と驚かれます。
続いて、文様は出来上がっている平らな素地を
茶碗、湯呑、皿等の形に作られた型にかぶせ
それぞれの形に仕上げゆきます。
根気のいる丁寧な作業の積み重ねを経て焼きあがった
うつわは、文様が表面だけでなく裏まで通っているので
釉薬をかけて焼いても乱れがなく明瞭で落ち着きある
仕上がりとなっています。
ほっこりとした梅の花、小さな桜の花のちりばめられた
お湯呑。磁器なのにとても温かみがあります。
くちあたりも優しく、そして丈夫なこともうれしい
練上げのうつわ。大切に少しずつ揃えたいうつわです。
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