2008年3月14日金曜日

練上のうつわ


あとりえしおんには梅も桜も咲いています。

といってもうつわの文様です。


この文様は描いてあるのではありません。


まず磁土に釉薬を練りこんで何色かの色土を作り

それを重ねたり、縦横に組み合わせたりして

様々な文様をつくります。


(金太郎飴や市松柄のクッキーを思い浮かべて

みてください。

飴やクッキー生地自体が模様になっている状態と

似ています。)

↑技法に詳しくない方も、このように説明すると

納得し「うつわでこんなことが~!」と驚かれます。


続いて、文様は出来上がっている平らな素地を

茶碗、湯呑、皿等の形に作られた型にかぶせ

それぞれの形に仕上げゆきます。


根気のいる丁寧な作業の積み重ねを経て焼きあがった

うつわは、文様が表面だけでなく裏まで通っているので

釉薬をかけて焼いても乱れがなく明瞭で落ち着きある

仕上がりとなっています。


ほっこりとした梅の花、小さな桜の花のちりばめられた

お湯呑。磁器なのにとても温かみがあります。


くちあたりも優しく、そして丈夫なこともうれしい

練上げのうつわ。大切に少しずつ揃えたいうつわです。


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