2008年8月28日木曜日

第1回 京の絞り職人展@ぎゃらりぃSARA


日本の伝統工芸の色々な分野で後継者問題は深刻だそうです。

京都の染織では京友禅、絞り、西陣織りなど、職人による技が
手から手へ脈々と受け継がれてきて今日に至っています。

しかし生活様式の変化からの着物離れ、需要の減少。
仕事の量(腕をふるう機会)の低下は技術の低下を招きます。

夫も型染めをしていますので、江戸小紋型や伊勢型を見る事が
できる着物の展示会に夫婦で出かけることもあるのですが、

「今ベテランといわれる職人さんの世代がおられなくなったら
この技を引き継ぐ人がいないんですよ。」

「もうこれほどの細かい縞模様を彫れる職人さんもこれを扱って
反物を染めることのできる職人さんもいないのです。」
という内容のお話を伺う度に残念な気持ちになります。

そんな中、京都絞栄会の京の絞り職人衆の方々は、絞りの
可能性を模索し、絞りの陰影と色が織り成す美しさを広く一般の
方に見て知って頂く為、テーマを決めた平面作品を継続して創作し
展示を続けてこられました。

着物や着物周りのもの作りも大切に、更にデザイナーへの素材提供
や和洋に装うことの出来るストールなど、国内外、若い世代からの
関心も集め始めました。

97‘地球温暖化防止京都会議の会場の天井に絞り染めで創った
大地球儀を展示し海外からの首脳をお迎えした、日本を代表する
伝統工芸の職人集団、京都絞栄会。

この方達とも知り合って10年余。
京都の催しへは着物好きの母と何度か伺いましたが、今回は
広島で、しかもぎゃらりぃSARAで第1回目の職人展をして
いただくことになり本当に嬉しく思っております。

作り続けるということが職人衆にとって、どれだけ重要なことか…。

会場ぎゃらりぃSARAにご来場可能な皆様、貴重な4日間です。
是非お越し下さい。

 第1回 京の絞り職人展  特別展示作品 『絞り世界の名画』

日時   9月10日(水)~13日(土)午前10:30~午後6;00
         初日午後1:00~最終日午後4:00まで)

会場   ぎゃらりぃSARA
      広島市中区幟町2-1 第3旭東ビル2F
      TEL&FAX 082-228-0256
     
内容   特別展示作品(広島初公開)
      絞りスカーフや小物・はぎれ・着物などの展示即売もあり

主催   京都の絞り職人衆 京都絞栄会

協力   京都絞り工芸館

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うつわと染 あとりえ*しおん
http://www.atelier-shion.com/
E-mail info@atelier-shion.com

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