2008年6月21日土曜日

湖ぼうる(しのぎ)




このぼうるも、外側にしのぎの手法で凹凸が施されています。

さくっさくっと作家さんの手の勢いが伝わってくるような稜線が
引き立っています。

外側は少し鉄点交じりの白磁で内側は呉須ですから、内と外との
コントラストが美しい、盛り栄えのするぼうるです。

『湖ぼうる』とは作家さん命名ではなく、私の勝手な呼び名です。

かなり前の事になりますが、日本画に描かれた蔵王のお釜
(火山湖)の山肌のグレイッシュな白と湖の深みのある青が
とても印象に残っていて、このぼうるを窯元で見つけたときに
なぜかその日本画がワーッと思い出されたのです。

それで『湖ぼうる』。内側に呉須のかかっていない白いままの
タイプもありますが、これはなかなか出会い難いうつわだと
自己満足しております。

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