2008年9月20日土曜日

こどものうつわ




あとりえしおんで取り扱ううつわのジャンルの中で外せないものは
『こどものうつわ』です。
お店を始めた時に娘が4歳、息子が1歳でした。
うつわのお店を始める以前からの陶器好きでしたが、さすがに
第一子の出産前に子供食器を揃えるほどの気持ちのゆとりは
ありませんでした。
都合よく洋食器メーカーの磁器の子ども食器セットを出産祝いで
頂きました。
白地に淡い色合いの呉須で小鳥等の模様が入っている、茶碗
マグカップ、皿のセットです。
離乳食が始まり、このセットに手持ちのうつわの中から小ぶりな
小鉢や小皿もちょこちょこ組み合わせ食事におやつにフル稼働
しました。
そうしながらお茶碗、マグカップなどのへビーローテーションものは
何種類か揃えていましたが、こどものうつわには私なりのこだわり
を持っていました。
①磁器・半磁器製で(熱に強くレンジ・オーブン対応し清潔長持ち)
②ある程度の厚みがあり(丈夫で安定感があり口当たりも良い)
③茶碗は小ぶりで持ちやすい、(小さなかわいい手ですから)
④マグは持ち手がゆったりしている(しっかり握れてこぼれない)
⑤こどもが自分で食べる時に楽しい気分になるような絵柄で
⑥いかにもこども用という雰囲気でなく(親の器とのバランス)
⑥価格も納得できるもの(壊れた時に心が重~くならない程度に。
子供が壊すというより、育児で疲れが溜まっている私も洗い物
の時うっかり手を滑らせる事を懸念し。)
以上はうつわを扱う仕事を数年後に始めることになるとは夢にも
思っていない頃のMYルールですが、結局仕事を始めてからも
この『こどものうつわ』選びの基準は変わっていません。
仕事柄、直接作家さんの窯へ伺うようになって選んだ娘と息子
のためのうつわをごそごそと食器棚の奥から出してみました。
20年近く前のうつわです。壊れずにとってあります。
娘には『かぐや姫』、息子には『桃太郎』。
絵本で知っているお話の主人公が手描きされているお茶碗が
初めて食卓に登場した日に喜んだ子供たちの様子や声…。
小さなうつわから、忙しくて賑やかだった子育て時代の想い出が
蘇ってきます。
これからも家族の食卓の記憶とともに残る『こどものうつわ』を
提案していけたらいいなと思います。


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うつわと染 あとりえ*しおん
http://www.atelier-shion.com/
TEL・FAX 082-228-0256

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