2008年9月25日木曜日

藍染のお手入れ方法



当店の藍染製品には小さなしおりを添えています。
藍に関するちょっとした言葉の最後に【漂白剤入りの洗剤は
退色の原因となります。】と書いてあります。
夫が1点1点手丹精こめて染め上げている藍布の『自然の彩』
を末永く楽しんで頂けるよう、K工房製品をお手渡しする時には
お洗濯方法や洗剤について具体的にお伝えしています。
天然藍染の衣類、インテリアクロスのお洗濯は、単独で水洗い
を基本とお考え下さい。でもお洗濯の前にまず水を張った
洗い桶にざぶんと浸し一晩置いてください。
翌朝、写真(上)ほど濃くはないかもしれませんが紅茶かほうじ茶を
薄めたくらいの黄味がかった水の色になっているはずです。
これは藍の中に含まれるタンニンという成分が水に溶け出した為
です。(お茶の渋み成分と同じものです。)
青い色が沢山出て、色落ちや色移りするのではと懸念されていて、
この『黄色い水』に初めて遭遇された方はちょっと感動されました。
藍布が色がくすんできたな~と感じるのは、日光の仕業でタンニンが
浮いてきている証拠です。
何度か水を換えるうち、写真(下)のようにすっきり透明になります。
このように藍は水に晒す度に色が冴え、深みを増し色に落ち着きが
出てきます。
そして洗剤は、漂白剤・蛍光剤を含まない中性洗剤(シルク・ウールが
洗えるおしゃれ着用洗剤等)を、表示の使用量より控えめに使われると
色落ちを回避できます。
すすぎ終わったら、脱水機にはかけず軽く絞ってしわを伸ばし中表に
して陰干しにしてください。
藍布は直射日光、ガラス越しの陽が直接当たる場所に長時間放置
すると日光焼けの恐れがあります。
衣類もインテリアクロスも使用されない時は遮光できる場所(タンスなど)
に保管されると色あせの心配もなく、藍の色も定着いたします。
★尚、ご不明な点は店頭・メール等でお問い合わせ下さいませ。
-----------------------
うつわと染 あとりえ*しおん
http://www.atelier-shion.com/
TEL・FAX 082-228-0256

0 件のコメント: